パン酵母を活用した
金属吸着剤の開発
パン酵母を活用した
金属吸着剤の開発
食品添加物を用いてパン酵母をリン酸化することにより、高い重金属吸着能を持ちレアアースの選択的吸着を可能とする材料を開発した。また、パン酵母をカチオン化することによりセレン酸等の有害金属酸化物を吸着でき、汚泥凝集能力も有する材料を開発した。
- 所属
- 大阪公立大学 工学研究科
物質化学生命系専攻
細胞工学研究室
- 代表者
- 東 雅之
大阪公立大学 大学院工学研究科 教授
東 雅之 Masayuki Azuma
酵母を中心に微生物の応用に関する研究を進めてきた。最近では、酵母を均質な材料として捉え、簡単な化学修飾を加えることにより、金属吸着能機能を高めた材料や、汚泥凝集能を付与した材料の開発に取り組んでいる。
SOLUTION社会課題解決方法
環境や資源問題の解決に繋がる
低環境負荷型材料の開発
酵母を主原料とする金属吸着剤・凝集剤の材料の開発から、精密機器に必須な貴金属・レアアースの安定供給、工場廃水中の有害重金属の除去、廃水処理で発生する有機汚泥の緑農地への土壌還元などの社会問題の解決に貢献する。
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ORIGINALITY独自性・開発への想い
酵母を主原料とする高性能で
生分解性の低環境負荷型材料
主原料である酵母は、流通から安価に確保でき、球状で固い細胞壁を持つ材料で、溶液から容易に分離できる。低環境負荷型、生分解性、食経験があり安全であるなど優れた材料特性を持つ。酵母に非常に簡便な化学修飾を加えた金属吸着材料はこれまでに前例がない。
VISION夢・展望・事業イメージ
廃水処理や資源回収を通じた
社会貢献事業の推進
長年の研究成果から社会貢献することを熱望し実用化をめざす。事業展開は、技術的難易度に鑑み、参入容易なものから順次、凝集剤、廃水処理材料、レアアース回収材料の順に立ち上げる。廃水処理工程に組み込むような技術サポートなどを行い、一定量の材料を安定供給する。
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