色彩、光沢、再帰反射を


短時間に測定できる唯一無二の技術

色彩や形状を測定する装置(色彩計、光沢計、3Dスキャナ)は数多くあるが、表面に凹凸や光沢のある物に対しては測定誤差が生じやすい。本システムは新開発の可動式光トラップにより、測定が困難となる原因の光沢成分を制御し、対象物の色彩、光沢、再帰反射性を正確、かつ同時に測定できる。

所属
大阪公立大学 大学院
生活科学研究科 人間工学研究室
代表者
酒井 英樹
酒井 英樹

大阪公立大学 大学院生活科学研究科 教授
酒井 英樹 Hideki Sakai

製品や建築物、居住空間の安全性、快適性、省資源・省エネルギー性を追求し、物性評価、生理心理評価、環境への負荷の考慮など、包括的な視点で居住安全人間工学分野の課題解決をめざしている。

SOLUTION社会課題解決方法

外観情報のデジタル化により、
遠隔で「実物を見る」ことを可能にする

本技術によって、外観検査をすべて機械化・自動化することができれば、人の目に頼らず全数検査を容易に実施でき、不良品の見逃しを防ぐことが可能となる。本技術によって、色彩、質感を正確に再現した画像が撮影できれば、実物との差に「がっかり」することのないネット通販を実現できる。

ORIGINALITY独自性・開発への想い

日常的な照明の下での
自然な物の見え方に注目する

外観検査の競合技術としては、配光照明やレーザー光などの検査用の特殊照明によって、傷や凹みなどを強調し、画像判定する検査法が実用化されている。これに対して、本技術は、日常的な空間で使われる照明に近い条件で、その物体の自然な外観を取得できることにこだわった。

VISION夢・展望・事業イメージ

究極の眼鏡として、
人々の生活を支える

かつて、眼鏡の発明によって、加齢により視力の衰えた熟練工が、歳を重ねながらも、技巧を高めていけるようになった。実物を肉眼で見ることを模擬する本技術も、人を排除するのではなく、技巧を高めるための道具として、さらに目の見えない人の眼となるよう、究極の眼鏡として人々の生活を支えたい。

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