橋の老朽化を検知する


電源不要なセンサシステム

自動車が通行する際に起こる橋の振動から発電し、その電力で橋の老朽化を診断するシステムを開発しており、そのシステムに用いる、センサと発電器の両方の機能を備えたセンサデバイスの研究を行っている。

所属
関西大学
システム理工学部 機械工学科
代表者
小金沢 新治
小金沢 新治

関西大学 システム理工学部 機械工学科 教授
小金沢 新治 Shinji Koganezawa

専門はメカトロニクス。1991年より、富士通(株)においてハードディスクの機構と制御の研究に従事した。2012年より関西大学に勤務。

SOLUTION社会課題解決方法

橋の老朽化検知システムから定期的に
橋の健全度合いが送られてくる

橋梁の管理において、点検スキルを持つ作業者の減少や予算の削減の問題が深刻となっている。当システムは、橋の振動から自立型振動センサで発電した電力を二次電池に蓄えておき、プログラムされた時間になるとその電力を利用して橋の振動波形を採取し、橋の構造の健全度を算出。その結果をワイヤレス通信でサーバに送信するものである。

ORIGINALITY独自性・開発への想い

センサと発電器の両方の
機能を備えたセンサデバイス

橋脚と橋桁の間に設置するだけでよく、大掛かりな電気工事を必要としないため、既存の橋にも容易に適用できる利点があり、本研究独自の方法である。橋梁の管理者は、システムからの診断結果を定期的に受信しその結果を監視しながら、詳細に検査する必要がある橋梁を選別することができるため、維持管理の効率が大幅に向上する。

VISION夢・展望・事業イメージ

世界で利用される
システムをめざす

点検スキルを持った作業者の減少や予算の削減の問題は、国内のみにとどまらず先進国の多くの国々にもあるため、このシステムが世界で活用されることをめざす。


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