高精度の熱計測技術を基盤とする


サーマルマネジメント事業

世界最高レベルの周波数領域サーモリフレクタンス法などの熱計測技術を基盤としつつ、世界初のサーマルリザバーコンピューティング技術を融合させることで、未利用で捨てられる排熱を利用する世界初の熱マネジメントカンパニー設立にチャレンジする。材料の熱物性計測の受託測定だけでなく、自動車、バッテリー、住宅、PCなど幅広い分野で発生する熱の状態モニタリングが可能なデバイス開発と販売・コンサルティング事業の創業をめざす。

所属
京都大学 ナノ・マイクロシステム工学研究室
代表者
廣谷 潤
廣谷 潤

京都大学 大学院工学研究科
マイクロエンジニアリング専攻 准教授
廣谷 潤 Jun Hirotani

京都大学大学院工学研究科マイクロエンジニアリング専攻准教授。2020年より科学技術振興機構さきがけ研究者を兼任。ナノ・マイクロ熱計測やナノ材料を用いたフレキシブルサーマルデバイスおよび熱マネジメントの研究などに従事。

SOCIAL社会実装

受託分析はもちろん、多分野で
低炭素社会実現に貢献したい

現在は開発中の熱計測技術をさらに深化させつつ、材料メーカーなどいくつかの企業からの受託分析などに取り組んでいる。また、熱マネジメントに必要なシミュレーションツールの開発も行っている。最近ではGAPファンドを通じて学んだ経験とアドバイスを生かし、学生と一緒に新しいプロジェクトも開始した。今後は、現在開発中の熱計測技術だけではなくて、熱マネジメント技術との融合を図り、低炭素社会の実現に貢献していきたいと考える。

ORIGINALITY研究の独自性

世界最高レベルの熱計測技術と
マネジメント技術の融合

周波数領域サーモリフレクタンス法などの各種熱伝導率計測技術などに関して多くのノウハウと技術を有しているとともに、研究代表者が最近発見したサーマルリザバーコンピューティング技術などの、AIを活用した技術などに独自性がある。また、当研究の強みは、熱計測技術だけではなくて、その技術を生かして作製したデバイス、それらデバイスを用いて行う熱マネジメント技術にあると考える。事業創出に至るための様々な意見を頂戴したい。

VISION将来の展望

2026年の起業をめざし、
出願中の特許技術から事業化を図る

GAPファンドでの活動の結果、熱計測技術に関して大きな進歩とビジネスモデルのブラッシュアップができたと思う。一方、大学発スタートアップの難しさも実感した。2026年の起業を目標としており、まずは出願した特許技術を生かして、熱に関する受託分析業務、将来的には熱マネジメントなどで必要となる放熱シートなどの機能性薄膜分野への業務展開をめざす。GAPファンドでの経験を生かした新プロジェクトの飛躍にも期待している。

お問い合わせお問い合わせ